こういう大人がまわりに一人いてくれたらいいだろうなあ、と思います。「生協の白石さん」を読みました。東京農工大学の学生の生協で働く白石昌則さん。生協への要望を書くはずの「ひとことカード」に、通常とは違った人生のいろいろな質問を書く学生たちに、ユーモアを交えてじっくり書いた白石さんの答えが話題になり本になったものです。これはもう例を書かないと良さがわかってもらえないので抜粋します。
Q:単位がほしいです。
A:そうですか、単位、ほしいですか。私は単車がほしいです。お互いがんばりましょう。
Q:ローカですれちがうだけで、プーさんがアクティブにからんできます。どうしたらいいですか。
A:。。<中略>子羊さんも命がけですね。手助けしたいのですが、食物連鎖に手を加えてしまうと、自然のバランスが損なわれてしまい、生協の理念にも反してしまうので、ここは温かく見守ることとします。
Q:もういやだ死にたい
A:生協という字は「生きる」「協力する」という字を使います。だからといって、何がどうだという事もございません。このように、人間は他人の生死に関し、呆れるほど、無力で無関心なものです。
本人にとっては深刻な問題なのに、何だか悔しいじゃないですか。生き続けて、見返しましょう! (「生協の白石さん」講談社)
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その後に出た「生協の白石さん「木洩れ日」」を書店で立ち読みしました。もうメディアにのせられて生協を辞めてしまったかと思いましたが、いまだ生協で働いていらっしゃるとの事、すごいです。
最近凝っているスピリチュアル読本とはまたちょっと違いますが、白石さんの「ひとことカード」は、とってもスピリチュアル。。。でした。きっと私より若いはずの白石さんですが、こんな大人になりたかったです。
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